中学に入学した時、集英社の日本文学全集全88巻を買ってもらった。
高校の時は、 講談社 豪華版 世界文学全集全38巻。
そして、大学の時に買ってもらったのが中央公論の『世界の名著』だった。
分厚い全集で、自分の部屋の書棚に収まらず、リビングの書棚に収めてもらった。
就職して家を離れると、仕事関連の本を読むのが精一杯。
思想書なんて読んでいる暇などなくなった。
ある日、久しぶりに実家に帰ってみると『世界の名著』か無くなっている。
「どうしたの?」とオヤジに尋ねると、
” 捨てた ” と一言。
絶句した。
いきなり、捨てた …
俺の部屋に積んでおくこともできたんじゃ …
なんで一言いってくんないの …
親不孝なことばっかりやってたから …
<「ふと想起される言葉」はこちら>
ところで、昨年から、哲学や思想に関する本がよく売れているという。
コロナ禍によって照らしだされた社会の現実。不条理ばかりのニッポン。
人々は、哲学や思想、宗教の中に、生き抜くための手がかりを見出そうとしているのだろうか。
今のご時世なら、ホッブス、ニーチェ、モンテスキュー …
ショーペンハウアーもいいかな …
死んだ子の年勘定か …
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『世界の名著』中央公論社 目録
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