15年ほど前、『 日本は二本だった 』、こんなタイトルの講演を聴いた。
かなり大雑把に言うと、2000万年以上前、ユーラシア大陸の一部だった日本列島が、1500万年間に大陸から観音開きに割れ、” 日本は二本 ” となった。
そして、数百万年前、フィリピン海プレートが伊豆半島を伴って日本列島に接近した時に真っ二つの古日本は圧縮され始めた。
この時、間にあった海が徐々に隆起して、フォッサマグナとともに一体化して列島が形づくられたと考えられていると。
<「 列島誕生 ジオ・ジャパン(1)引きちぎられた日本列島編 」>
このフォッサマグナに西にあるのが『 糸魚川静岡構造線 』。
糸魚川静岡構造線の西側には日本アルプスが造られており、飛騨山脈や赤石山脈の高山が沿線に連なり、天険を形成する。地質および生態系は、糸静線を境にして大きく異なるという。そして、この糸静線以西を西日本とする説もある。
『西日本』『東日本』の区分は、地質、生態系、文化、気象などの分野によって違っているが、文化、とりわけ食文化では東西の違いを感じることが少なくない。
『 そば 』と『 うどん 』もその一つだと思う。
近頃では、九州でも『そば』の専門店も珍しくはなくなってきたが、九州は、やはりうどん文化の地域だと思う。
博多は、うどん発祥の地とも言われる。
そして、かろのうどん、牧のうどん、ウエスト、稲葉うどん、資さんうどん、大助うどん、豊前裏打ち会系のうどん店 … etc.
県内、何処にいっても、うどんの名店・人気店がある。
うどんと比べると、そばは影が薄い。
都道府県別のそばの生産量(収穫量)とその割合を見ると、
1位 北海道 19,700t 46.2%
2位 長野県 3,350t 7.9%
3位 山形県 2,580t 6.1%
ベスト3はこの3道県。
ちなみに九州の状況は、
福岡県 47t 0.1% 32位
佐賀県 22t 0.1% 35位
長崎県 61t 0.1% 30位
熊本県 485t 1.1% 13位
大分県 103t 0.2% 25位
宮崎県 183t 0.4% 17位
鹿児島県 946t 2.2% 11位
ところで、農林水産省の資料によれば、我が国のそば輸入の国別割合(25年度)は、中国が85%、米国13%。輸入価格は、国内産の1/2~1/3。
なので、定食屋などで出されるそばは、ほぼほぼ中国産そば粉の麺と思われる。
家の近所スーパーでは、そば粉は買えない。
富澤商店アミュプラザ博多店だと、北海道産500g入りが約1,000円。
時々、木の花ガルテンももち浜店で、ガレット用に買うそば粉は、300gで432円。
国内産のそば粉としては割安だ。
これくらいの粉なら気楽に使える。
賞味期限も近いし、明日はこの粉でそばを作ってみようかな …
<「 コロナ禍、タカラトミーアーツ『 そば打ち名人 』 de ざる蕎麦 vol. 1」はこちら>
<「家メシのブログ 2 」はこちら>
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