想夫恋店の考察 Vol.1                              - 想夫恋の焼きそばに、「地域の味」があることの是非 

 

 

株式会社想夫恋は、大分県日田市を中心に、福岡県、佐賀県などで30数店舗を展開している。

 

想夫恋を食べる方なら、お感じの方もいらっしゃると思うのだが、この想夫恋各店、その店舗、雰囲気や接客、価格そして味に、かなりの違いが存在する。

 

 

 

 

「店舗」については、一般的に、フランチャイジー店は、そのノウハウのほかに店舗の造作を本部の指示によって作らなければならないことが多い。想夫恋の大半のお店では、赤をベースに白文字の看板が多いようであるが、中には個性的な造作のお店も見られ、また、店舗の大きさ、テーブル・椅子、什器などまで含めると50年以上歴史をもつ想夫恋ならでは、多種多様である。

 

 

「接客」については、家庭的、親しみやすい、威勢がいい、明るい、暗い、やる気がなさそうなどなど各店様々だ。某ハンバーガー店の様にとはいかないまでも、気持ちよく食べられる最低限の接客マナーを実践させることが必要な店舗もある。

 

 

「価格」については、各店でかなりの違いが見受けられる。出店費用、麺などの輸送にかかるにコストや人件費など、地域間で違いがあることなど考えると、一概には言えないが、やや価格差が大きいように感じられる。この縮減は、今後の大きな課題と考える。

 

 

「想夫恋焼きそばは、かくの如き味である。」

 

 

そして、何と言っても「味の違い」である。

 

私自身が、想夫恋ランキングなどといって勝手にランク付けしているのだが、そもそもこの点は、多店舗展開に共通する課題である。


一般に、 多店舗展開は、店舗管理が多数となるため、各店舗間の味や質にばらつきが発生しやすく、そのため、均一な商品提供がなされないような事態が生じやすい。また、特にフランチャイジーの場合は、個人が、運転資金やその他の資金を負担する事業者であるため、経営や運営にに多少問題があると本部が判断したとしても、改善がうまくいかないことも多い。

 

 

 

人が作るものなので、味に少々の違いが出るのはやむを得ない。

 

しかし、古くからのお店が焼きに熟練し、美味しいとばかりとは言えないこともある一方で、水準の高い想夫恋焼を提供する新しいお店もある。

 

ここで考えられるのは、慣れからくるある種の怠慢や粗雑さであり、片や、原型やルールに対する忠実さのように思える。

 

想夫恋の本部は、その「味の違い」について、「地域の味」と言って容認しているようであるが、この考え方には賛同しがたい。

 

想夫恋は、東京、大阪、さらにアジアといった広いエリアで展開しているのではない。北部九州が中心である。狭いエリアで、味にかなりの相違が生じていることは、多店舗展開の視点から先ず問題であるし、またそのようなことは、創業者角安親氏の意にも反するものではないだろうか。

 

 

「想夫恋の焼きそばは、かくの如き味である。」

 

そういった基本となる味があり、各店とも、如何にそのように焼くか、ではないだろうか。

 

研修などによって、想夫恋焼の一連の手順の再確認を行うなど、技術水準の維持と向上を図るための制度的な取り組みも必要ではないだろうか。

 

株式会社想夫恋の本部の皆さん、是非、お考えいただきたい。

 

 

 

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