実家浴室の棚に、沢山の小箱が積まれています。
長い歳月を経たのでしょう、箱は黄ばみ、所々にシミもあります。
開けてみると、それはかつて、理容室で使われていた頭皮洗浄ブラシ。
四十年以上前、大方の中学生が丸刈りの時代に、床屋で洗髪の際に使われていた丸い形状で取っ手の付いたブラシ。
そのブラシで、坊主頭をゴシゴシやってもらうと、何しろ爽快。
そんな床屋さんが、毎年年末になると、オヤジにくれていたのがこのブラシ。
業界のもので、当時、市販はされておりませんでしたから、客は喜んだと思います。
形状は、ややアールはつけてあるものの、いたってシンプルで、材質も硬い。
今どきの人間工学なんたらなんてものと比べるべくもありません。
しかしこれが、何ともよいのです。
業界用品だった頭皮洗浄用のブラシを、一般向けに製品化したのは、おそらくは、花王の「サクセス 頭皮洗浄ブラシ 」のように思います。
花王は、シャンプー、トニックなどとともに、『 育毛 』を売りにしたサクセスシリーズを展開し、新たな市場を創造しました。
以後、頭皮洗浄用のブラシも、様々なものが売られるようになりました。
実家のブラシを失敬し、時々、使っております。
ブラシの材質、形状、人間工学、頭皮にどうとか、そんなんで比べるもんじゃありません。
ただただ、懐かしい。それに、気持ちいい。
以前調べてみたところ、今じゃ、Amazonや楽天で販売されているのです。
へぇ~、世の中には好きな方がいらっしゃるんだ … と。
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