- トマトの旨味  想夫恋住吉店でダブル -


2週間ぶりに想夫恋住吉店へ。

10時56分、店に入ろうとすると一台のタクシーが停車。


降り立った客は、私を追うように入店。

へぇ~、タクシーで来んのか …


熱誠のファンとお見受けいたしました。



美味しい想夫恋焼を出す店には、ファンも集まる …

なんて考えながら、本日もダブルであります。


しばし待って出てきたダブルはと言いますと、何ともいい出来。

見ただけでわかります。こりゃ、相当美味しいに違いない …


熱く、そして、重くない。しっかりと焼かれた想夫恋焼。

一点、非の打ち所なし。格別の美味さであります。


- トマトの作る想夫恋の美味さ -


以前、想夫恋の角弘起社長に想夫恋ソースについてお尋ねしたことがあります。

多くは語られませんでしたが、大切なのはトマトだと。

 

昆布と同様に、トマトには深いうま味があります。

トマトを口に含み、30回ほど噛むと感じられる味、それがトマトのうま味。

 

「想夫恋物語」では、

昭和32年6月2日に旧日田郵便局前で開店することになりました。しかし、ベースとなるタレが、仕込みより年数が浅いため熟成が足りず、全然使用できないものでした。もっと意外なことは、普通の中華風フライパンでは、全然思い通りの商品は作れなかったことでした。


また、カゴメ(株)のホームページでは、

トマトと味噌・醤油に共通するのは“うまみ”成分の「グルタミン酸」です。南欧州の地中海地方ではトマトから、日本(を含むアジア)では大豆からという違いはありますが、共に植物由来の「グルタミン酸」を上手に引き出し、様々な食材の味を引き立てる“うまみ”成分として活用しています。

 

 

想夫恋の模倣店は、沢山存在します。

どんなに真似をしても、想夫恋の様なソースは作ることが出来ません。

 

私も、醤油、ソースをベースに、何度も想夫恋の様なソースを作ろうとしたことがあります。

似たようなもの作ることは出来ても、それは非なるもの。

何故かと言えば、自然食材を使っての、発酵、熟成のプロセスを経ていないからです。

いくら真似ても、所詮混ぜ物。化学調味料でごまかされた雑味の多いまがい物です。

 

何故、30十年以上も想夫恋焼きを食べ続けて、飽きることがないのか。

改めて思った一日でありました。

 

それにしても、若大将、美味しかった。

ダブル半にしておけばよかったなんて思って …。本日も、ごちそうさまでした。