実家に帰った折、自分の机の引き出しを開け、筆記具を探した。
奥の方に転がった、細長いブルーのビニールケースに目が止まった。
何かな ?
見ると、
" M.HOHNER BLUES HARP MADE IN GERMANY " と記されている。
開いてみると、それは10穴のブルース・ハープだった。
こっ、これは …
風にページがめくられるように、40年以上前の記憶が甦った。
” 枯山水 ” なるデュオのバンドを組んで、ギターの弾き語りをしていた。
何かしら思いついて、ブルース・ハープをやろうと思った。
キーの異なる数本のハープを持っていた。
ケースには、『 E 』の表示。
どんな曲に合わせたのか、まるで覚えてない。
そっと吹いてみると、ちゃんと鳴る。
ギターほどにはのめり込んでいなかった楽器、上手く奏でられるはずもない …
もう一度、やってみるか …
そんなことを想った夜。
バーボン片手に聴くなら、リトル・ウォルターだろう。
DVDなら、『
キャデラック・レコード 』がいい。
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