熟達したバーテンダーが、カクテルを作る姿は美しい。

シェイカーを振るにしろ、ミキシンググラスでステアするにしろ、その所作は粋だ。

丁度、茶道のお手前のそれと通ずる。

そんなバーテンダーの姿に魅了され、道具や酒を買い揃え、カクテルの自作を趣味にしている吾人もいらっしゃる。

一方で、道具は買ってみたものの、あんまりやんないってぇ方も少なくない。 

ご多分にもれず、私はそっちの方で　…　 

どうしてかといえば、 

家に帰り着くと、まず、冷蔵庫から取り出したクラフトビールの栓を開け、キッチンで立ち飲み。

そのあと、洋酒の類いを飲むと言えば、　

　◇ ショットグラスのストレートをカッとやる

　◇ ロックでぐぃっとやる　

もっぱらどっちかだ。

カクテルを作るとなると、大層な道具は使わないまでも、何かしら手間はいる。少々面倒。

気持ちに余裕のある時だけ、カクテルを作る。せいぜい２～3月に一度ほど。

先だって、調味料の計量ばかり使われているメジャーカップを眺め、もう少しは、作られた本来の目的で使ってやらないとと思った。

カクテルの道具と言っても、特別な物をもっているわけではない。

・ メジャーカップ

・ シェイカー

・ ミキシンググラスとストレーナー

・ バー・スプーン

これだけあれば、困ることはない。

道具を選んだ基準は、国産であること。

１～２人用の小ぶりな道具。

下町のバーで使われているようなシンプルなもの。

・　バー・スプーン

・　カクテル・マドラー

・　ピーラー

・　レモン絞り