当てと褌は向こうから外れる - ふと想起される言葉 vol. 5 - 

 

 

職場の同僚が言った。

 

“明日、出張で豊前方面に行く。豊前海一粒かきを買うけど どう?”

 

”2kgたのみます”

 

豊前海一粒かき、以前は、漁協にFAXで注文できたけど、ここ数年生産量が減って、豊前方面まで行かないと買えなくなってしまった。

 

同僚たちはみな口をそろえ、糸島のカキより豊前のカキの方が美味いと言う。

 

同感だ。塩気が適度で旨味が深い。

楽しみだな。

 

 

とっところが、不測の事態発生。カキは買えなかった。

 

 

嗚呼、シャブリとレモンを買って、構えていたのに …

 

ふと “ 当てと”褌(ふんどし)は向こうから外れる “ が脳裏に浮かんだ。

 

 

 

<「 冬は焼き牡蠣 美肌になります 」はこちら>

 

<「- 今宵、豊前海 一粒かき -」はこちら>

 

 

 

” 当てと褌は向こうから外れる ” 、” 当て事と越中褌は向こうから外れる ” とも言う。

 

ネット上の諺サイトの説明では、

 

当てにしていた事は、相手の都合などで外れることが多いというたとえ。「当て事」は当てにしている事。「向こう」は身体の前、また、相手のこと。当てにしていた事は、越中褌と同じように、向こうから外れるという意から。

 

 

ところで、越中ふんどし。

物心ついた頃、うちのオヤジが身につけていた記憶が残っているが、それも間もなくトランクに変わった。

 

今日日、越中ふんどしなんて、テレビでお笑い芸人が着けているのを見ることはあっても、普通の人間が使っている姿は先ず見ない。

 

今どき、ふんどしに興味を持つ人なんかいるかね … なんて思っていたが、

一般社団法人 日本ふんどし協会なる団体が存在するのには驚いた。

 

この法人の目的は、日本古来の文化であるふんどしの普及、及び、人々のふんどしに対する理解と関心を高めることだそうである。

 

いやいや、世の中、色々おもしろい。

 

 

「日本ふんどし協会」のHPはこちら>