治世の能臣、乱世の奸雄 ー ふと想起される言葉 vol. 16 ー

 

 

後漢代の政治家橋玄は、「天下は乱れようとしており、当代一の才の持主でなければ救う事はできない。天下をよく安んずるのは君である」と曹操を高く評価したという。

 

そして、同じく後漢代の有名な人物鑑定家の許子将は、曹操を「子治世之能臣亂世之奸雄」(子は治世の能臣、乱世の奸雄)と評したそうだ。

 

 

危機のとき、人々は強く聡明な指導者を欲する。

また、危機のときほど、その人間の胆力や力量が見て取れる。

 

今、新型コロナウイルスのパンデミックにより、これまでに192の国・地域で計160万人以上の感染が確認され、死者は10万人を超えた。

 

そうした中、ニューヨーク州知事のアンドリュー・クオモが存在感を強めている。 

いや、ヒーローと言ってもいいかもしれない

 

 

当初、感染拡大を甘く見ていたのではないかという批判はあるものの、3月上旬からの感染拡大が始まってからはブルドーザーのように辣腕を振るった。感染モデルに基づいて次々と手を打つクオモの手腕・指導力は、愚昧なトランプ大統領とは対照的だ。

 

我が国のリーダーはどうだろう。

 

自らのパートナーすら協調させることができないお坊ちゃま。

期待するほど、失望は大きなものとなる。

 

 

 

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