アインシュタインは「第三次世界大戦でどのような兵器が使われるのか私は知らない。だが、第四次世界大戦は石と棍棒によって戦われるだろう。」という言葉を残している。
アインシュタインの死後、世界はそのかたちもテクノロジーも、彼が思ったより以上に大きく、早く、複雑に変容した。仮に大戦となっても、きっと、石と棍棒の世界とは異なるだろう。
ところで、国際政治学者の浜田和幸氏によれば、トランプ大統領は、甘い見立てと強気の発言を続ける一方、政府としてのパンデミック対策を早い段階でまとめていたという。
それは「米国政府によるCOVID-19対応計画」と題され、今回の病原菌の発生から世界に拡散していった過程を分析し、今後の展開を冷静に分析・予測した上で、政府としてのとるべき対策を明示したものである。
100ページを超える詳細な計画の中で、以下の3つを重要な指摘として挙げている。
第一が、急速な拡大によって対応は後手後手に回るだろう。
第2は、パンデミックは18カ月か、それ以上の長期にわたり、その間、感染者の発生数の増減にはいくつもの波が起こる。
第3は、COVID-19の拡散範囲と深刻さの度合いに関しては予測することも特徴を特定することも難しい。
こうしたことなどから、巷では「第三次世界大戦」が幕を開けたという人も出てきた。
狙いは何か? 経済は? 世界の秩序は? 仕掛けたのは? 利を得るのは?
またまた陰謀論かと言って、一笑に付すわけにはいかなくなってきた。
5月6日まで頑張れば、希望を見出せるのか …
杞憂に過ぎなかったといえるようになるのか …
どこまでも悲観的に考え、入念に準備しておかなければならないのかもしれない。
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