” スピード感をもって … ”
昔は聞かなかった言葉だ。
2006年、第1次安倍内閣が誕生して以降、余程よい言い回しとでも思ったのか、当人はもとより、誰かれなく使うようになった言葉だ。
「感」を「もって」…?
よくわからない言葉、妙な日本語だ。
「緊張感をもって」と同じように、姿勢や心構えを示していると言うのなら、そもそも当たり前だろう。
また、対処する「時」を言いたいのなら、直ちに、速やかに、早急になどの副詞でいい。
いったい、何が言いたいのか。
たぶんこの言葉は、それなりにやります。
チンタラはやりませんってことかな。
ところで、菅官房長官が会見で、マスクの品薄状態は来週以降にも緩和と述べたのは2月12日。
2月21日の会見では、「3月には月産6億枚」とも言っている。
ならば、これまでに10億枚は生産されたはず。
現状は…?
内閣官房長官が口にした、マスクはどうなったのだろうか …?
官房長官に問うのではない。
官房長官の発言は、政府の公式な言葉だ。
政府は、内閣総理大臣は、どう考えているのか。
最も必要な医療機関でさえひっ迫してきている。
わずか2枚のマスクを、免罪符にするつもりなのだろうか。
古い言葉なら、” 知らぬ顔の半兵衛 ” 、それとも ” 知らぬ存ぜぬ ” ” 見て見ぬふり ” 。
仮に問われたとしても、” その実現に向け、鋭意取り組んでいただいてはおりますが、" 諸般の事情によりまして… ” などと官僚が書いたペーパーを読み上げるのだろう。
国民の悲痛な叫びには、暖簾に腕押し、糠に釘、カエルの面にしょんべん … etc.
そして、強弁に詭弁、すり替え。あまりに言葉が軽すぎる。
嗚呼、何と恥知らずな政権なのだろう。
いやいや、いけませんね。
今の政府や政治家、それに報道機関も含め、何かしら期待するなど愚の骨頂。
冷静に、考えなければ …
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