木の花ガルテンももち浜店で、鶯宿(オウシュク)を買う / 男の漬けもの(番外編) 

 

 

木の花ガルテンももち浜店の売子さんによれば、今年、大山町の梅の出来はかんばしくないそうだ。

 

入荷する梅の量が少ないので、開店すると、すぐに売り切れてしまうのだとか。

 

今日、幸いに3L玉の青梅を買うことができた。

 

1,100gで850円。

近所のスーパーのものと比べると、綺麗で大きく、ずいぶん安い。

 

梅の種類は、「鶯宿(オウシュク)」、日本に古くから伝わる梅の種類だ。

クエン酸、鉄分、亜鉛などのミネラルの含有量が多く、収穫量は南高梅の半分以下という希少な梅。

 

そんな梅「鶯宿」で作られる梅酒は、みずみずしくて飲みやすく、長期熟成の高級なものが多い。 

 

「豊後・大山ひびきの郷」で売られている梅酒も、この鶯宿を使っているものも少なくない。 

 

先だってこしらえた梅酒作りが楽しくて、同僚に「梅酒作ったりする?」と尋ねてみると、思っていたより漬けてる人間は多い。

 

” 鶯宿とブランデーがいいよ ” なんてことを言う。

 

それにしても、この梅はあまりに新鮮で、前回の様にヘタはポロッとは取れない。

とっても新鮮で、大きい。

 

さて、どんな梅酒ができるのか、楽しみだ。

 

 

 

「「 梅栗植えて ハワイに行こう! 」- 豊後・大山ひびきの郷 - 」はこちら>

 

「男の漬けもの」はこちら> 

 

~ ちなみに、『 鶯宿梅 』とは ~

 

 

「鶯宿梅」は拾遺集・大鏡などにみえる故事。

 

時は平安時代、村上天皇(在位946-967年)の頃、平安京の清涼殿にあった梅の木が枯れてしまった。

 

村上天皇はすぐに替わりの木を探させたところ、西の京のどこそこの家に、色濃く咲いて大変美しい枝ぶりの梅の木が見つかった。

 

遣いの者が家の主人に事情を話し、さっそく梅の木は掘り返されて清涼殿へ運ばれた。その木には、家の主人からの文が短冊にして結びつけられていた。

 

めでたく清涼殿に移植された梅の木は大変立派なもので、村上天皇も大変喜ばれたが、ふと見るとそこに短冊が結ばれている。

 

『これは何か』と文を開かせると、そこには女の筆跡でこう記されていた。

 

 

 勅(チョク)なれば いともかしこし 

 鶯(ウグイス)の 宿はと問はば いかが答へむ

 

 

ー  帝の勅命なれば畏れ多く、もちろん梅の木は献上いたしますが、毎年梅の木に来ていたウグイスに「私の宿はどこへ」と聞かれたら、私はどう答えたらよいのでしょうか? ー

 

 

見事な歌にただならぬものを感じ、すぐに『どこの者の家か』と確認させると、そこは紀 貫之の娘・紀内侍(きのないし)の住まいであった。

 

その梅は、父の形見だったのだ。

 

それを知った天皇は「何とも済まない事をしてしまったものだ」と、梅をすぐに元の場所に返されたという。