首を伸ばして走るニワトリ / ふと想起される言葉 vol. 26

 

 

23日夜、高知県と高知県議会が、100人規模の懇談会を老舗旅館で開催したことで、その開催時期や形式が波紋を呼んでいる。

 

知事は「(コロナと)折り合いをつけながら交流の機会を持ち、消費拡大に貢献することに意味がある」と強調し、県議会の副議長も「県内の飲食業界が厳しい中で一歩を踏み出す必要がある」と説明したとか。

 

円卓の席を減らし、返杯は自粛するなどして「新しい生活様式」に沿ったと胸を張るが…

 

消費拡大? やり方が違うんじゃない。 一歩踏み出す? 何言ってんの…

まぁ何とも… 

 

消費拡大、飲食店対策を言うなら、行政分野や常任委員会ごとに分けて開催すれば、利用する店の数も増えて潤うし、密度も減るはずだ。

 

訳のわからない言い訳はしない方がいい。

 

 

 

かつて我が国は、バブル崩壊を迎えるまで、「経済は一流、政治は二流」などと言われていた時期があった。経済が一流であったかはともかく、政治が二流なんてとんでもない。

 

この国の政治は三流以下で、今はさらにひどい状況だ。

 

行動自粛解禁となった19日、総理は、待ってましたとばかりに、副総理や官房長官らと夜の会食を再開した。 

 

国民には、意味不明の『 新しい生活様式 』とやらを求めながら、支配者・権力者、社会の上層階級に暮らす人間たちは、自分たちのこれまでの行動スタイルを変えようなんて、内心、微塵も思ってはいない。全ては、見せかけ、演技なのである。

 

これが地方議員となもなれば、言わずもがなだ。

 

ー 首を伸ばして走るニワトリ ー

 

この言葉は、中国人が日常の会話の中で使う諺の様なものだ。

 

鶏小屋で飼われている鶏が、扉が開いた途端に、首を伸ばして逃げ走る様子に、

制約や拘束から解かれた人間が、脇目も振らずに走っていく様を例えて使う。

 

今後も、あまたの自治体の議員や幹部たちが、鶏のように首を伸ばし、

懇談会場へと走って行くのだろう。

 

 

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