5年ぶりの訪問となった。
現店長が、あの想夫恋のレジェンドとも言うべき鉄人大将から、店を引き継いでから、今回が5度目の訪問だ。
店の風情は昔のままだが、想夫恋焼きは大きく変化した。
先ず、麺を焼き、鉄皿に盛り付けるまでの全体の時間が、相当に短い。
せいぜい5~6分程度かな …
想夫恋焼きに要する時間は、かつては9分だったのだが …
麺は、鉄板中心のくぼんだあたりだけに焼き目が付き、ばらけた焼き上がり。
そして、麺両面を焼いた後の手順が鉄人とは大きく異なっている。
日田やきそば研究会のそれとよく似ている。
麺は、焼きと言うより揚げっぽく、グルテンの焼けた香ばしさがない。
バソキヤの麺に近い感じで、ザラついてモッサリした食感。
特製ソースなどのうま味が麺に入っておらず、麺の上を滑る感じ。モヤシも同様だ。
一言でいえば、味が入っていない。
さらに、麺のほぐし、全体の合わせの時間が短いためか、食べている途中でモヤシから流れ出た水分で、味がどんどん薄くなっていく。
ネギの切り方、盛り付けなど、全体として、5年前とあまり変わらず、ワイルドと言うより雑に感じられる仕上がり。
格別の想夫恋焼き、不出来な想夫恋焼きは、焼かれた麺の姿に現れる。
シッカリとした焼き・焦がしで、麺が曲がりくねり折れ、空気を含んでふんわりと仕上がった想夫恋焼きは、総じて美味しい。
一方、麺がダラリとのびた想夫恋焼きは、ただの炒めそばだ。
今日初めて、想夫恋焼きを食べ残してしまった。
そして、しみじみ思った。
想夫恋焼きは、本当に難しい一品料理だ。
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