君主は船で水は民。浮くも沈むも水しだい /  ふと想起される言葉 vol. 36

 

 

 

安倍総理が、辞意を表明した。

メディアは、大騒ぎだ。

 

与党べったりのジャーナリズムや御用学者等々、権力に群がる輩の話など、とても聞いてはいられない。

 

森友に加計問題、さらには黒川元検事長問題。

 

他国なら、数万人、数十万人の民衆デモが起きるような事案。一発アウトじゃなかったのか。

 

どんなに引き際を飾っても、遅きに失したと言わざるをえない。

 

 

 

「 君主は船で水は民。浮くも沈むも水しだい 」

 

中国、春秋時代の思想家 荀子の言葉だ。

 

荀子は、諸子百家と呼ばれる思想群が多彩に発展させた中国古代思想を、最後に集大成した人物と見なされている。

 

中国古代思想の精華が、荀子において統合されている。

 

戦国末期の混乱を見つめつつ、渾然とした人間集団の中に、いかにして秩序を打ち立て、社会を成り立たせるか、その方法と原理を探求した。

 

「人間の性は悪、その善は偽なり」、いわゆる性悪説を基調にした。

 

今の世、アランでもなければ、ショーペンハウアーでもない。

あらためて、じっくり荀子の言葉をかみしめたい。

 

 

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