『 三国志 Three Kingdoms 』と中国 古代三足酒器

 

 

三国志 Three Kingdoms 』は、2010年の中華人民共和国の大型歴史ドラマ。全95話。

 

撮影期間は2008年9月から2009年7月で、総制作費は日本円で25億円。

 

登場人物は300人、エキストラ数は延べ15万人。

 

ずっと観たいと思っていたのだが、DVDは高くてとても買えなかった。 

 

Amazon prime videoで見ることができるようになったのは有り難い。

少し残念なのは、 prime videoでは吹替版しか観られないこと。 

 

とは言え、これまで見てきた三国志の映画・ドラマの中で、一番の大作。

非常によくできたドラマだと思う。

 

 

三国志 Three Kingdoms オフィシャルサイト

 

ー 三足酒器で白酒 ー

 

このドラマの中には、度々、酒を飲む場面がある。

 

そこに登場するのが、この三足酒器だ。

おそらく「青銅酒爵」の流れをくむ酒器と思われる。

 

爵(しゃく)とは、中国古代の三足の酒器。

注口、角、取手がつき、殷、西周初頭に顕著にみられ、青銅製と陶製のものがある。

 

  

酒器は大好きで、これまで、杯、猪口、ぐい呑み、ショットグラス等々、色んなものを買ってきたが、この三足酒器ばかりは持っていなかった。

 

面白い形をしている。

 

三国志に登場する英傑気分で、白酒を注いで飲んでみたい …

 

ところで、この手のものって、当たり外れが多い。

 

これは、ハズレ。穴が空いていた。

そんなもんです。

 

 

ー 天津高粮酒 壺 ー

 

ところで、子どもの頃のおぼろげな記憶。

 

オヤジとお袋は、ものごころがついたばかりの私を、よくギョーザ屋に連れて行った。

 

後年、オヤジが話してくれた。

『 ますみ 』というカウンターだけの小さな店で、棚には沢山の酒の壺が並んでいた。

 

店主は、大戦時、旧帝大の学生で、学徒動員で中国に赴き、九死に一生を得て帰国。

 

思うところあってか、ふるさとでギョウザ屋をはじめたインテリだったとか。

 

覚えている音の響きは、

コーリャンチュウ  

ウーカーピー    

 

高粮酒 or 高粱酒、五加皮 …

 

幼い私の鼻腔に吹き込まれた白酒の香り…

白酒が好きなのは、そのためかなのか …

 

 

今日は、天津高粮酒 壺」。

ほのかな甘みを感じるスピリッツ。

 

それにしても、アルコール度数は62度。

テキーラやウォッカより強烈。

ストレートで飲むなら、寒い時期がいい。

 

 

 

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