写真は、ロバート・パトリック。
左は、1991年に公開された『ターミネーター2』で、変形自在の液体金属で構成された最新モデルのターミネーターT-1000型のキャストに抜擢され、一躍有名になったときのもの。
右は、2014年から放送されたアメリカのテレビドラマシリーズ『スコーピオン』で、国土安全保障省特別捜査官ケイブ・ガロとして出演した頃のもの。
ロバート・パトリックは、1958年生まれ。『ターミネーター2』出演の頃は三十過ぎ。
その後、2000年から放送された「Xファイル」第8シーズンで、特別捜査官ジョン・ドゲットとして出演していた頃も、ターミネーターT1000の雰囲気が強く感じられた。
『スコーピオン』を見たときは少し驚いた。
あのロバート・パトリックか … しかし、渋みが出ていい感じに老けたなと。
そして思った。ロバート・パトリックと私は同い年、自分はどうなんだ …
実際、感覚的にはずっと四十代のままで生きてきた気がする。
ー 年年歳歳花相似たり、歳歳年年人同じからず ー
(ねんねんさいさいはなあいにたり、さいさいねんねんひとおなじからず)
花は年ごとに変わることなく咲くが、人の境遇は年ごとに変化していく。自然が変わらないのに対して、人の世ははかなく移りやすいことのたとえだ。
年を取るのは当たり前、何やかんや考えてもしょうがない。
年齢の多少を問題にするよりも、その人がどのような経験を積み、どのような生き方をしてきたかを問題にすべきであるということ。
昨今、年寄りの評判がすこぶる悪い。
老害老人にならないよう日々心がけていなければならない。
ならば、どんな老人でありたいのか。
何事にも情熱を持ち、穏やかで熟達した精神をもつ老人、そう、映画「マイ・インターン」でロバート・デ・ニーロ演じる70歳の老人ベンのような …
少しでも近づけるといいが …
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