誰も、殺したことに気づいていなかった。/ ふと想起される言葉 vol. 76

 

 

『 乱反射 』は、貫井徳郎の推理小説。

 

不慮の事故で幼い息子を亡くした新聞記者がつきとめた息子の死の真相。

法では裁くことのない小さな罪の連鎖と、モラルを欠いた現代社会の人々の姿を描いた社会派ミステリー。

 

名古屋テレビ開局55周年記念ドラマとして製作され、2018年9月にテレビ朝日系列で放送されたテレビドラマを、劇場版ディレクターズカットとして劇場公開。

 

<あらすじ>

 

幸せな家庭を育む加山聡とその妻・光恵。ある日、街路樹の倒木による事故で最愛の息子・翔太を亡くす。被害者であり新聞記者でもある彼は、息子の死の真相を突き止めようとする。

 

事故の原因を作った人間たちの誰もが、自身の責任を認めず他人のせいにし、謝罪もしない。

 

そして、加山自身もまた自覚のないルール違反を …

 

 

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まさに、今の世相を映し出しているかのようだ。

 

国や自治体が、ー 「三つの密」、「感染リスクが高まる「5つの場面」」等の感染リスクの高まる場面の回避 ー を要請しようとも何処吹く風。

 

法に触れることはしていない…と、誰も彼も『 自粛疲れ 』を免罪符にする。

つまらぬ自覚なき行動が乱反射し、やがて第4波に見舞われる。

 

 

 

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