パルスオキシメーター / 信じるものは救われる ー ふと想起される言葉 vol. 84 ー

 

 

パルスオキシメーターは、血液の酸素供給が正常に行われているかどうかを、リアルタイムで測定できる医療機器だ。

 

 

コロナ第3波の最中、厚生労働省が都道府県などに対し、「自宅療養における健康観察の際のパルスオキシメーターの活用について」で活用を促したことなどから、一般家庭でも購入が急増した機器だ。

 

 

で、国内メーカー製は品薄になり、買えるものといえば、一か八かの海外製品。

しょうがないね … 一応買っとくか …と。 

 

 

 

それから4ヶ月、第4波を迎え、福岡県内の感染者数は連日500人超え。

病床使用率もうなぎ登り。ワクチン摂取なんて絵に描いた餅。

 

発症して重症化しても、入院はおろか宿泊療養もできず、自宅療養となることを十分覚悟しておかなければならない。

 

で、ほったらかしにしていたパルスオキシメーターを取り出す。

無事作動し、測定。

 

血中酸素飽和度(SpO2)は98%、脈拍数82。

ふ~ん、そういうこと。

 

しかし、こんなものがあったって、何がどうなるわけでもない。

仮に血中酸素飽和度90%以下になったって、救急車に乗せられて病院をたらい回しにされたらどうしようもない。

 

まぁ、生きる確率がごく僅かに上がるだけ …

それでも、気休めにはなるか …

 

信じるものは救われるでござんす。

 

 

 

 

 新型コロナウイルス徒然 はこちら>

 

 

 

 

日本呼吸器学会のHPより抜粋 >

 

一般的に96~99%が標準値とされ、90%以下の場合は十分な酸素を全身の臓器に送れなくなった状態(呼吸不全)になっている可能性があるため、適切な対応が必要です。

 

 

< 厚生労働省 研究班策定の「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)診療の手引きの29ページ >

 

新型コロナウイルス感染症患者の血中酸素飽和度が「96%以上」は軽症、「93%超〜96%未満」は中等症Ⅰ(呼吸不全なし)、「93%以下」は中等症Ⅱ(呼吸不全あり)と評価しています。

 

(注)

・SpO2 を測定し酸素化の状態を客観的に判断することが望ましい.

・呼吸不全の定義は PaO2≦ 60mmHg であり SpO2≦ 90% に相当するが,SpO2は3%  の誤差が予測されるので SpO2 ≦ 93%とした.

・肺炎の有無を把握するために,院内感染対策を行い,可能な範囲で胸部CTを撮影するこ   

 とが望ましい.

・軽症であっても,症状の増悪,新たな症状の出現に注意が必要である.