『 黒霧ブーム 』到来の契機となった瞬間 … / 我、痛風人となりしや vol. 4

 

 

先だって、右足が腫れて酷く痛み、クリニックに駆け込んだ。

 

いや… 駆け込めていない、足を引きずりながら何とか辿り着いたというのが正しい。

 

痛風の発作かと思いきや、細菌による炎症だと医師は言う。

 

が、信じていない。

何しろ尿酸値は8.4だった。

 

プリン体の多いビール、日本酒を控えるか … けれど飲みたい …

 

スーパーの棚の「プリン体 0 」に目がとまる。

 

しばらく焼酎に変えてみるか …

 

買った「 黒霧島 」を眺めながら、いわゆる『 黒キリ 』ブーム到来のきっかけとなった夜のこと思い出した。

 

 

 

平成14年10月19日、日本テレビ系のバラエティーで、お笑い芸人のナインティナインの矢部浩之が、自分好みの焼酎を探すという番組が放映された。

 

矢部が、東京都内の居酒屋で麦や芋、米などの焼酎を味見。

その中で飲んだ黒霧島に、矢部は驚きと喜びの表情を浮かべながら「うまい」と。

スタジオで相方の岡村隆史も絶賛した。

 

これは大変なことになると思った瞬間だった。

 

その出来事をきっかけに『 黒キリ 』は爆発的な大ヒットとなったのだった。

 

 

昭和中期から現在まで、焼酎ブームは3回あったと言われている。

 

■昭和50年~昭和55年<1970年代後半>

テレビコマーシャルがきっかけになり、「焼酎のお湯割り」が一大ブームに。

焼酎のお湯割りという新しい飲み方を提案することで、一気に焼酎の市場が広がる。

 

■昭和56年~昭和60年<1980年代前半>

「缶酎ハイ」が一世を風靡し、甲類焼酎が飛ぶように売れた時期。

若者を中心に「焼酎を飲む文化」が定着しはじめた。

 

■平成13年~平成17年<2000年代前半>

平成15年(2003年)、本格焼酎ブームが到来。

それまでは麦焼酎が中心だった本格焼酎市場に、芋焼酎が参入。

主に酎ハイのベースとして認識されていた焼酎が、” 味わって飲む ” という大人の飲み物として親しまれるようになる。 

 

 

 

 

余談だが、かつて九州では焼酎の原料で、各県の焼酎が語られた時代があった。

 

福岡県 「胡麻」… 紅乙女

大分県 「麦」 … いいちこ、二階堂

熊本県 「米」 … 白岳

宮崎県 「そば」… 雲海

鹿児島県「芋」 … 白波、霧島

 

近頃、胡麻やそばはあまり見かけなくなったな  …

 

 

晩酌を焼酎に変えたのはいいが、ビンのゴミが増えて困った。

で、ビンから紙パックに変更。ちょっと味気ないけど仕方ない。

 

これからの季節、紙パックの焼酎でお湯割りです。

 

 

 

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