ヒメタニシの赤ちゃん / ささやかなアクアリウム vol. 58

 

 

数日前、金魚の水槽に数匹のヒメタニシを入れた。

 

水槽を綺麗にしてくれることを期待してだ。

 

今朝、水槽を見ると、小さな巻貝がガラスを這っている。

 

水槽の中には、石巻貝も入れているが、石巻貝でない。

 

2~3㎜の小さな貝だが、どう見たってタニシ。

 

水槽に入れて3日ほど。

もう子どもが生まれたのか … ?!! 

ー 水槽の中の貝の変遷 ー

 

 

<レッドラムズホーン> 

水槽のコケ取り用に初めて買った貝は、「レッドラムズホーン」だった。

繁殖力が極めて強く、水槽のガラスにおびただしい数の卵を産み付けて、あっという間に増えていった。

 

 

<キラースネール>

増えすぎたラムズホーンを駆除するのに買ったのが、キラースネール。

その名のとおり、容赦なく他の巻き貝を食べるので、別名アサシン(殺し屋、刺客)スネールとも呼ばれる。

 

自分より何倍も大きなレッドラムズホーンたちを食べ尽くし、いつの間にか死んでしまった。

 

 

<ヤマトシジミ>

水槽の水質浄化を狙って入れてみたが、上手くいかなかった。

 

 

<石巻貝>

小さな巻き貝だが、コケ取りに大活躍。地味だが、” スーパー水槽キーパー ” だ。

水槽の中で繁殖することはなく、寿命も1年程度と短い。水質に敏感で、あまり生命力の強い貝ではない。 

 

 

そうした変遷を経てのヒメタニシ。

 

田舎で育ったので、子どもの頃、タニシを田んぼでよく目にした。

水田の底を這う黒くて大きな巻貝。よい印象は残っていない。 

 

ちなみに、柳川の川下りの船に乗ると、石垣にケバケバしいピンク色のものを見かける。これはリンゴガイ、いわゆるジャンボタニシの卵だ。

 

ジャンボタニシと言えば、昭和50年代半ば、新しい食材としてブームを呼んだ貝だ。

台湾から輸入され、水田で養殖が始められたが、市場には受け入れられなかった。

 

そして、放置された養殖場から逸出した個体が野生化し、全国に分布を広げている。

 

それらは田植え後の若いイネを食害するため、今日、要注意外来生物(外来生物法)、日本の侵略的外来種ワースト100、世界の侵略的外来種ワースト100リスト選定種の1種ともなっている。

 

 

      ※      ※      ※

 

 

タニシに対するそうした印象はあったものの、水槽の中のヒメタニシには意外と好感をもった。

 

先ず、ヒメタニシは卵生(らんせい)ではなく、卵胎生(らんたいせい)。

つまり、レッドラムズホーンのように卵を産まず、稚貝を産む。

なので、水槽のガラスのそこかしこに、卵を産み付けることはない。

 

カタツムリのようなレッドラムズホーンより、ヤドカリのようなヒメタニシの方が可愛く感じる。

 

それに、田んぼの中で見たタニシと違って、水槽の中のヒメタニシの中には、殻が薄緑色で、思いのほか綺麗なものがいる 

 

まぁ、そんなこんなのヒメタニシ。

レッドラムズホーンの時みたいに、増えすぎて困らなければよいが …

 

 

 

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