「 日田やきそば 」の真実 Vol.2 『 B-1グランプリ in 北九州 』 - イミテーションの粗製濫造  -

 

 

平成24年10月20日土曜日、『B-1グランプリ in 北九州』に出展した「日田やきそば研究会」のブースを検分した。

 

テント内で作られる「日田やきそば」。

そこで目にした驚くべき光景。憤りさえ覚えた。


ヘラも使わず、汚い布で拭かれる窪んだ鉄板。

ボトボトと多量の湯を垂らしながら鉄板に撒かれる麺と、その脇で炒められる豚肉。焼きの浅い麺は、ヘラで切り刻まれ、火の通っていないモヤシが合わされる。

 

まるで、縁日の露天商さながら。

 

そこでは、粗悪な「想夫恋焼」の模倣品が大量に作り出されていた。

まさに、粗製濫造。

 

百聞は一見にしかず、下の写真と併せ、是非、その動画ご覧頂きたい。 

 

 

 

さて、会場で配布された公式ガイドブックには、次のように記載されている。

 

『 日田市民のソウルフードの一つ「日田やきそば」は、その独特の味わいが、「ラーメン店」のサイドメニューとして長年愛されていました。

 

「 日田やきそば研究会 」は、この地域のである食文化を通して、「大分県日田市」の魅力を、多くの人と分かち合う事を目指す会です。

 

こんがり焼き上げたゆで麺と、たっぷりもやし! ネギ! 豚肉!のパリッシャキッ食感! 秘伝のソースが絶妙のハーモニーをかもし出す 』

 

 

だそうである。じっくりと読んでいただきい。

 

『 ソウルフード 』?  -  研究会  ソウルソウルとかまびすしい  -

 

 

日田やきそば研究会が、にわかに使い始めた『 ソウルフード 』と言う言葉、近年、日本のメディアや雑誌で使われるようになった言葉である。

 

soul food を辞書で引いてみると、

 

 

◆ ロングマン現代英英辞典
  traditional foods that are cooked and eaten by African-Americans in the southern US
(訳)アメリカ南部で、アフリカ系アメリカ人に調理され、食される伝統的な食品

 

◆ ジーニアス英和辞典
(特に南部の)黒人の伝統的な料理[食物]、豚・子牛などの小腸やサツマイモなどを多く用いる.

 

◆ ウィキペディアフリー百科事典
ソウルフード(英語:soul food)とは、アメリカ合衆国南部で奴隷制を通して生まれた、アフリカ系アメリカ人の伝統料理の総称である。「ソウルフード」という名称が定着したのは、アフリカ系アメリカ人に関する事柄を指すのに「ソウル」(「魂」)という言葉がよく用いられるようになった1960年代半ば頃である。

 

◆ ジーニアス和英辞典、広辞苑 : 記載なし

 

 

地域に特有の料理、或いは、地域で親しまれている郷土料理の意味で「ソウルフード」を用いるのは、日本のメディアなどの一部、俗語であり、いわゆる和製英語のようなものである。


似たような言葉に、「ソウルミュージック」がある。

 

周知のとおり、1950年代から1960年代の初期にかけて、アメリカにおいてアフリカ系アメリカ人によって創られ、1970年代に世界の音楽シーンを席巻した黒人音楽である。

 

もし、焼きそばを「ソウルフード」と言うのなら、さしずめ日本の民謡もソウルミュージックである。

 

 

 

今回の公式ガイドブックにおいて、この「ソウルフード」という言葉を使ったのは、出展63団体の中で、「日田やきそば研究会」だけである。

 

そして、彼らとともに騒いでいた方々の赤いTシャツの背中には

「 日田やきそばにソウル!魂を込めて届け隊 」と。

 

ここにも「 ソウル 」が … ???


他の出展者が「ソウルフード」という言葉を使わなかったのは、その由来や語感が、日本の郷土やふるさと等の「地域おこし」を標榜するイベントにそぐわない言葉と感じたからではないだろうか。


このように雑誌や何かで使われる『 ソウルフード 』などと言う得体の知れない俗語を、定見もなく安易にご使用になるとは …

 

さすが盗作と模倣の名人方、その本領発揮である。

 

それにしても、研究会の方々、よほど「 サイドメニュー 」という言葉がお好きらしいが、意味をご存じなのだろうか?

 

 

しかし、「…地域の宝である食文化を通して…」とは

 

 

これは、自分たちの「日田やきそば」店のことを、『 宝 』と言っているのである。

 

何故、そう考えるか。

 

かれらの『 日田・鉄板主義ラーメン共和国 』のリーフレットのは次のように記載されている。

 

「 日田のラーメン店には、サイドメニューに何故か「やきそば 」があります。 


その歴史は、昭和10年代に久留米で生まれた「とんこつラーメン」が、戦後 日田に伝わったのが始まり。また昭和30年代、当地で新しい製法による 『 やきそば 』が生まれ、地域を越えて、絶大な人気を博すようになりました。

 

この二つの食の革命が融合し、日田独特の「ラーメン・やきそば文化」 が生まれたのです。そして、この食文化は時代の中で育まれ、今でも各店それぞれの味へと進化し続けています。」

 

 

このように、かれらの言う日田の『 食文化 』とは、ラーメン店でありながら焼きそばを提供する「日田やきそば」店を指しているのである。

 

自らを『 宝 』と言うなど、つくづく、恥知らずな方々である。

 

銭勘定は得意であっても、言葉の使い方は、あまりにいい加減で恥知らず。

もう少し、まともなブレーンをスカウトされることをお勧めする。

 

 

 


「日田やきそば研究会」のブースには、粗悪な「日田やきそば」が大量に作り置きされ、積み上げられていた。

 

これを食べた来場者は、どう思ったであろうか。「日田やきそば」というのは、こんなものかと…。かつて、私が思ったように。

 

私は、「日田やきそば」= 日田やきそば研究会『日田焼きそば』= 想夫恋であること、両者が 全く別モノであることを知っている。

 

だが、一般の来場者で、それを判っている人は極わずかであろう。

 

結果として、長年、日田市に貢献してきた想夫恋の焼きそばの評価までも、貶めているのである。

 

そして、ブースの周りには、日田をPRするパネルもなく、リーフレットも置かれていないし、配布されてもいない。

 

関係者の中には『 日田市観光協会 』のメンバーもいたであろうに。

 

かれらは唯々、お祭り騒ぎに興じているだけ。

「 日田市の魅力を分ち合う … 」と、一体どうやって?

 

日田のPR? 地域おこし? 

 

とんでもない。 金目当ての「日田やきそば」PRに血眼だったのだ。

これが、彼らの言う「地域おこし」である。

 

 

 

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